8mφスペースチャンバ

8mφスペースチャンバは、宇宙機が宇宙で受ける高真空や極低温、強烈な太陽光による高熱などの環境を再現し、耐性や機能、温度を確認するための設備です。最大で、幅5.4 m・高さ5 mの供試体を搬入することができ、中・小型宇宙機や宇宙機搭載機器の試験を行います。
宇宙空間の高真空環境は各種真空ポンプ、極低温環境は設備の壁面を液体窒素が循環するシュラウドで覆うことにより再現されています。
本設備は「太陽光」を再現するソーラシミュレータという装置を備えています。ソーラシミュレータとは、光の特性が太陽光に近いキセノンランプで擬似太陽光を発生し、その光をコリメーションミラーにより平行にして宇宙機に照射する装置です。太陽光そのものを再現しているため、宇宙に近い環境下で試験を行うことができます。また赤外線ヒータを使って供試体を加熱することも可能です。
なお、1975年に運用開始され、長い間、日本の宇宙開発を支えてまいりました8mφスペースチャンバは、老朽化のため2025年をもって退役いたしました。

システム構成図

8mφスペースチャンバ システム構成図

仕様

真空容器 形状 垂直円筒型
内部寸法 7.5 m(径)×19.6 m(長)
到達圧力/真空排気時間 1.33×10-4 Pa(1.0×10-6 Torr)以下/12時間以内
シュラウド温度 −170℃以下
ソーラシミュレータ 光源 キセノンランプ
放射強度 2.4 kW/m2

利用実績

GOSAT(いぶき)/GPM-DPR/基幹ロケット(H-IIA)/ASTRO-H搭載機器 など

供用試験: 商用衛星 など