1600m3音響試験設備

音響試験設備は、ロケットの発射時や飛行中におけるフェアリング内の音響環境を再現し、その環境に供試体が耐えられることを確認・検証するための設備です。
試験を実施する場所は反響室と呼ばれ、壁の吸音率を小さくするために厚いコンクリートで囲まれた響きの長い空間になっています。非常に大きな音を出すための音源として7個の音響変換器と1個のジェットノズルを使用しており、音響パワーは約70kWに達します。音響変換器やジェットノズルに供給される高圧の窒素ガスは、屋外の窒素ガス発生装置により液体窒素を温めて蒸発させることにより作り出され、25Hz・100Hz・200Hz用ホーンやジェットノズルの吐き出し口から効率良く反響室内に放出されます。
反響室内に設置した4~6本の制御用マイクロフォンで音を収録して周波数分析し、目標とする音圧の周波数スペクトルと一致するように各音源の出力を制御し、必要な音響負荷を供試体に与えます。

システム構成図

1600m³音響試験設備 システム構成図

仕様

最大音圧レベル 151 dB(空音場、オーバーオール値)
反響室容積 1607 m3(10.5 m(幅)×17.1 m(高さ)×9.0 m(奥行))
音源媒体 窒素ガス
音響出力 70 kW
チャンネル数 加速度 200ch、ひずみ 32ch、音圧 24ch

利用実績

XRISM(X線分光撮像衛星)/はやぶさ2/イプシロンロケット/SOLAR-C(太陽観測衛星)/HTV-X/RAISE-4(小型実証衛星4号機)など

供用試験: 商用衛星など