電波試験設備は、人工衛星の電波系システム試験のほかロケット・人工衛星の搭載用アンテナ・搭載用電波系センサ等の試験を行い、その電波特性を解析するための設備です。
 この設備は2室構成になっています。このうち、第1無反射室は電界シールドされたクラス10万のクリーンルームであり、衛星の電波干渉試験・電波系総合試験が可能です。ここでは、コンパクトレンジシステム(反射鏡を使用し、限られた空間で遠方界測定を実現する)を有しています。第2無反射室は、セミクローズ型(無反射室の一方を開放した状態)となっており、屋外の移動型電波測定塔と組合せることにより、最大450mの距離範囲内における主に大型アンテナの電波実験を行うことができます。











 無反射室  
 項目 第1無反射室 第2無反射室
 構造 方形型電波無反射室
 (RFシールド付)
 セミクローズ型
 電波無反射室
 寸法(H×W×D)※1 22.4m×24.5m×39.2m 12.5m×13.9m×10.2m
 ※1 シールド面の寸法

 コンパクトレンジシステム 
 設置場所 第1無反射室
 試験周波数範囲 1GHz〜94GHz
 試験空間 3.6m(径)×3.6m(長)の横円柱空間
 試験空間特性 振幅テーパ 1.0dB以内
 位相変動 10°以下(1GHz〜18GHz)
 20°以下(18GHz〜94GHz)※2
 ※2 89GHz〜94GHzに関しては参考値。

 遠方界測定システム 
 設置場所 第2無反射室
 試験周波数範囲 1.77GHz〜33.88GHz※3
 送受信間距離 電波測定塔を使用して最大490m
 ※3 当該周波数範囲で電波法に基づいた許可を受けている周波数に限る。
※ユーザーズマニュアルは右記を参照  http://www.aes.co.jp/rikatsu/utilization/index.html

360度 写真

 コンパクトレンジシステム  
 遠方界測定システム  
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